エコロに暮らそ第6回〜第10回
毎日新聞2001.5.9掲載
マイバックは小さなぜいたく
「買い物に自分の袋を持参しよう」というマイバック運動がある。スーパーやデパートや商店会などのオリジナルバックも増えてきた。
自治体のリサイクル祭りなどで生成り木綿で作った手提げ袋を配布していることがある。すべてとはいわないが、洗濯するとL判がS判になるくらいに縮んでしまうものが多い。買い物袋がお弁当袋になってしまったという感じだ。
実は私、買い物袋にはちょっとうるさい。「商品は個性で選ぶ。だから、買い物のお供もその日その時にマッチした自分らしいものを使うべき」と主張している。
アニメのキャラクターがついたもの、手作りのパッチワーク袋、防水加工がしてあるナイロン製、買う物が少ない時は縮んだ自治体袋もいい。風呂敷も選択肢の一つ。
袋選びは私の小さなぜいたくなのだ。
毎日新聞2001.5.16掲載
台所にはロールペーパーを
カレーライスを食べた後のお皿。そのまま洗うと、ベトベトするし、スポンジは黄色く染まってしまうし、うんざり。食べおわったらすぐに紙で拭いておけば後は簡単に洗うだけで大丈夫・・・ということを知っている人もやっている人も多いと思う。
お皿を拭く紙は、トイレットペーパーを利用する場合が多いと思うが、キッチンで使うときには、ロールペーパーと呼ぶのはいかが。
カレーのお皿だけではなく、レンジまわりを拭いたり、フライパンの油ふきにも利用できる。私はこうして使ったペーパーを紙パックにためておき、汁物やソース類を排水口に流さず、このパックにいれて捨てる。ほんの小さな手間で水を汚さなくてすむのは嬉しい。キッチンにはロールペーパーを常備。もちろん、古紙モノを。
毎日新聞 2001.5.23掲載
危うし、布のリサイクル
前回、食器や調理器具の後片付けにロールペーパーを利用する話を書いた。他にはボロ布が便利。すでに実践している人は多いと思う。
実は、今、回収された故繊維の行き場がなく、リサイクルがちょっと危うい。こんな時には、しばらく回収には出さず、保管しておく以外に、個人レベルで使ってみよう。肌着を含めて綿製品はウエス(ぞうきん)にする。コートやスーツも簡単な型紙を利用すれば洋裁の腕がなくてもリフォーム可能。セーター類は適当な大きさに切って靴や家具磨きに。ボタン類は全部外して服ごとに小袋へ。アップリケやビーズなども取っておけば必ず出番はある。
誰かに責任を押し付けず、あわてず、あせらず自分で解決できることは試みる。リサイクルはみんなでつくるしくみだから。
毎日新聞 2001.5.29掲載
修学旅行への期待
近頃の修学旅行は、団体で名所まわりをするだけではなく、班ごとにテーマを決めて行動するパターンが増えているようだ。
テーマに環境やごみ問題を選ぶ子供たちも多いようで、リサイクルプラザや環境センターを訪問する事例をよく聞く。
さて、こうした施設訪問には大賛成だが、はたして自分の住んでいる地域のごみの行方を把握できているのだろうか。あるいは、自分の地域の同様の施設には足を運んだことがあるのだろうか。
他を見て自分の地域を振り返るのもいい。きっかけは、なんでもいい。ひたすらパンフレットを集め、玄関で記念撮影するだけではなく、自分の暮らしとひきつけて考えさせる工夫を先生たちに期待したい。郷土を愛し、いい旅ができる大人になってほしいから。
毎日新聞 2001.6.6掲載
「におい」は忘れられない
環境省が「かおり風景100選」の候補を募集している。いいにおいがして、そこにいるだけで心地よい気分になれる場所を教えて、ということ。
先日、ある自治体でオープンしたばかりの資源化施設に行った。ビンや缶やペットボトルを処理している現場から外に出た途端、うそのように悪臭が消えた。
仕事柄、全国の似たような施設に行くことが多いが、新しいところほど、においがもれないように設備が整っている。このこと自体は技術の進歩なので歓迎するが、容器に付いた飲料が腐敗し、混ざり合うとどんなにおいになるか、生活者みんなが知るべきだ。
立派な見学通路からガラス越しに見た現場は忘れても、かおり風景ならぬ「におい風景」を忘れる人はまずいないだろう。