エコロに暮らそ第31回〜第35回
毎日新聞 2001.10.31
ミニペットボトルとマナー
駅や電車の中で、カバンからミニペットボトルを取り出して飲む若者の姿をよく見かける。理由を聞くと、のどが乾くからではなく、クセみたいなものだという答えが返ってきた。
カバン店や雑貨店をのぞくと、ミニペットボトルがぴったり入るポケット付きのバッグやポーチを売っている。機能性よりデザイン重視なものが目立つ。ミニペットボトルはファッションの小道具にもなっているわけだ。
若者のライフスタイルのなかで、飲料容器というだけの存在ではなくなったミニペットボトル。軽い、飲み残しの保存が容易などの利点が、他の容器を引き離して若者たちに受け入れられた。ただし、ルールを守った処理や、場をわきまえて飲むなど最低限のマナーを守ることを約束してほしい。
毎日新聞2001.11.7
秋の夜長はアラで晩酌
熱燗がおいしい季節になった。年齢を重ねるごとに日本酒のうまさがわかるようになってきた。
日本酒には、肉より魚があう。私のお気に入りはアラだ。スーパーでも魚屋でも安く手に入るアラは家計にもやさしいし、なんといっても抜群にうまいのだ。その上、廃棄する部分を食べてしまうのでごみ減量にもなる。もっとも、専門の業者が毎日取りに来て、飼料などに再利用しているところもあるようだが。
買ってきたらその日のうちに調理するかすぐに冷凍する。アラのうまさは新鮮さで決まる。放置しておくと生ごみになってしまうだけ。煮魚と同じ方法で調理。翌日食べる煮汁のしみ込んだアラも格別の味だ。秋の夜長にアラをつつきながら熱燗で一杯。ゴミニストには至福の時だ。
毎日新聞2001.11.14
ふたを取ろう
あるリサイクルセンターで働く知人に久しぶりに会った。「最近困っていることはないの?」と聞くと、割れたジャムのびんに金属性のふたがしてあり、そのふたを勢いよく開けたため、ガラスが手袋を突きぬけ、指を切った人がいたという。三針も縫うけがだったそうだ。
そのセンターがふたを取っていないペットボトルの量を調べたら、なんと回収量の4割近くになったという。数カ月前、鎌倉市のリサイクルセンターに行った時、「容器はふたを取って出して」と市民に徹底して知らせたところ、ゴミの混入も、汚れた容器もほとんど見られなくなったと聞いたことを思い出した。
ふたを取ることはだれにもできること。でも、ついうっかり忘れてしまうことがある。気をつけたい。
毎日新聞2001.11.21
生理用ナプキンの捨て方
「ごみは透明か半透明の袋に入れて捨てて」というルールを持つ自治体は多い。家庭の一般ごみは袋の外から透けて見えてももあまり抵抗はないが、使用済みの生理用ナプキンの捨て方には気を配りたい。
そこで提案したいのが、不要になった新聞の折り込み広告の利用。適当な大きさに切ってトイレに常備しておくと処分したいナプキンをさっとくるんで可燃ごみとして捨てられる。
かわいい袋や箱に入れておくと気分よく使える。紙の小袋が手に入ったときも同じように利用できる。どんな大きさが適当か、どんな紙が使い勝手がいいかは、個人差があるので経験しながら自分なりにつかんでいくとよい。
ちょっとした工夫で上手な後始末。気分よく過ごす数日間でありたい。
毎日新聞2001.11.28
風呂敷よ再び
若い頃の写真を整理していたら、風呂敷を提げたなつかしい自分の姿をみつけた。朱の地に小さな傘がたくさん描いてあって、ちょっと小ぶり。化学繊維で扱いやすい素材の風呂敷だ。
服装もお化粧もどちらかといえば派手。個性が強かった私にとって、風呂敷の古臭さはなんともいえない魅力的なファッションの一つだった。
ときどき教科書を包んで大学に行ったり、旅先でみやげものや小物を入れる手提げがわりに使った。特別な包み方を習ったわけではないのだが、風呂敷の七変化が楽しくて仕方なかった。
最近は手提げ袋(マイバッグ)を使う人が多いようだが、私はぜひ「マイ風呂敷」を復活させたい。クリスマスプレゼントの候補にもおすすめだ。