エコロに暮らそ第46回〜第50回
毎日新聞 2002.2.20
もうすぐ、ひなまつり
スーパーや和菓子屋さんの店頭に、きれいな色のひなあられが並んでいる。もうすぐひなまつり。季節の行事の一つであるひなまつりには、旬の食材を利用したごちそうが合う。
菜の花を使うと黄色と緑が映えてなんとも美しい。お花畑を連想できるちらしずしには、ゆでた白魚を入れてみよう。大人には、からしじょうゆで和えた青菜のおひたしを。デザートは出盛りのいよかんをゼリーにして。
旬の食材は自然のリズムにあわせて育ったものばかり。季節に逆らわないから、手間がかからず値段も安い。たくさんエネルギーを使うハウスものよりずっとおいしくて栄養たっぷりだ。
自然の恵みがぎっしり詰まった旬の食材を使って、ワンランク上のひなまつりを楽しみたい。
毎日新聞 2002.3.6
封筒の再利用
毎日新聞 2002.3.13
リサイクルは大きな輪で
古紙をごみとして捨てず、資源回収に出している人が多い。集められた古紙は製紙会社でいろいろな用途の紙に再生されて、私たちの目の前にもどってくる。
再生紙の原料は、どこかでだれかがちゃんと分別して回収に出してくれた古紙。顔も姿も見えないけれど、大きなリサイクルの輪でだれかとつながっているなんて夢のある話だ。
住んでいる地域から出た古紙でトイレットペーパーを作ろう、使おうという運動もあるが、私はそんなこだわりより、もっとダイナミックな広がりこそがリサイクルの真の姿だと思っている。
「私は私が出したものを使う」だけでなく、誰かに使ってほしい、誰かにお世話になっているという「おたがい様」の輪をつないでいこう。
毎日新聞 2002.3.20
ヒヨドリの水飲み場
2年ほど前のこと。いずれ何かに利用できるだろうと思って、使わなくなったプラスチック製のあらいおけをベランダに置いた。すると、私より先にヒヨドリが水飲み場として再利用してしまった。
それから1年以上たつ。「キーキー」という特徴のある鳴き声が「おけ、借りてますよ」と言っているようだ。たまった雨水を捨てることもできず、家族そろって様子をうかがっている。暖かくなってきたせいか、水を飲みに来る回数も増えた。
来るのはたいてい1羽だけ。夏には水浴びまでしていくちゃっかり屋さんだが、もし、多数の鳥がやって来るようになったら、おけの水は捨てる。都会で野鳥と共存するのはむずかしいからだ。私たち人間は、分別をもって生き物とつきあいたい。
毎日新聞 2002.3.27
茶わんは捨てない
毎日愛用しているお茶わん。食事のたびに捨てる人は、まずいない。「茶わんを捨てるなんてもったいない!」。ごみ問題と向き合う時に最も大切なのはこの感覚。
使えるものは徹底して使い回す、すなわちこれがリユースだ。使用済みの飲料容器などを回収し、新しい製品の原料に利用するリサイクルはほぼ実行できるようになった。本当は、買い物袋を持参するなど、ごみの発生そのものを抑えるリデュースが根付くべきだとは思うが、まずは暮らしの中にリユース発想を定着させたい。
たとえば、リターナブルびんや布おむつの利用、サイズが合わなくなった服をあげたりもらったり、中古品の活用──などだ。
さて、最後のメッセージを茶わんに託し、本日で、最終回。またどこかでお会いしましょう。